造成工事がひときりついたので、念願の建物です。
今回は古建築の知識を交えつつ、お寺を作っていきたいと思います。
完成図
完成はこんな感じになります。
ただ、今回はこのワールドのイメージ(アジア風)に合わせているので、壁が赤ですが、ここは自由でいいと思います。
・計画
さっそく基礎から作っていきたいと思います。
自分は3マス間隔で柱を立てることが多くて、なぜかと言うと屋根伏せや増築のときにつじつまが合いやすいからです。
ただ、今回はちょっと現実に合わせるため、中の間のみ4マスにしました。
・基礎
次にお寺の基壇にあたる部分を造っていきたいと思います。周りに置いたのは石レンガの柵で、これは基壇の束(つか:短い柱のようなもの)にあたります。ちょっと中に出しているのはそこだけ凹凸を表現したかったからです。
基壇の床を造りました。幅はこれまた3マスです。
・柱
続いて身舎の柱を立てていきます。
ここで古建築の豆知識を入れると、お寺の構造は大きく身舎と庇(ひさし)の2つに分けることができます。その理由は梁間方向にスパンを飛ばせないことからきています。
このように梁間方向には屋根荷重がもろにかかってきます。室内にもたくさん柱を立てれば屋根荷重は支えれますが、室内にたくさん柱を立ててしまうと、室内が狭くなってしまいます。よって、室内に柱が立てられないとなると、当時はこのように2〜3間ほどが限界でした。
そもそも、お寺は仏様にとってのお家みたいなもので、一般市民は中に入ることはできず、外で参拝していました。ただ、雨などが降ると外で参拝することはできません。よって、室内にも人が入れるようにしたいという考えが根本にありました。しかし、上述のように柱が多く立ってしまうと人が入るスペースがありません。
そこで、身舎に対して、庇をつけることで室内空間を広くしました。
もともと屋根といえば切妻屋根しかありませんでした。しかし、そこに庇をつけることで、入母屋屋根という新しい屋根形式が生まれました。
今回がその入母屋屋根という形式です。
・長押
※↑だいぶ後で気付きますが、長押内法の寸法ミスってます。ご注意を。
次は長押と呼ばれる太い横材を打ちます。
太い横材を入れることで、地震や風などの横力に耐えられる強固なフレームが造れます。
余談になりますが、この長押は後々貫という細い材に変わり、長押は装飾材として使われるようになります。
・垂木
次は屋根を支える垂木という部材です。
赤丸で示したところが垂木です。
マイクラでこれを表現することは難しいんですが、みなさん階段ブロックを使って表現してます。
自分は垂木が太くなることが嫌で木の柵ブロックを使っています。正面から見たときの見映えがこっちの方が好きです。
この垂木を自分は1つ下にもう1つ入れます。
その理由は、そもそも垂木は上図のようにかかっているんですが、これだと軒の出の深さに限界があり、この軒の出が浅いと柱に雨水がかかってしまいます。柱に雨水がかかってしまうと木が腐ってしまい、最悪の場合倒壊してしまいます。
そこで、軒を深くするために二軒というものが生まれました。
下図は上図の断面を抜粋した図です。
地垂木に飛檐垂木を追加することで軒の出を深くしました。
さきほどのお寺の写真を見て頂くとわかりますが、垂木が手前と奥で2つに見えますよね。
・屋根
続いて入母屋屋根を造っていきます。
実際は上の写真のように1つ奥の柱に向かって段々すぼめていくのですが、このままいくと…
このようにバランスが悪くなってしまいます。
このような時は仕方がないので、かっこよくなるように入母屋の妻面を変えていきます。
これくらいにするとちょうどいいかもしれません。
屋根の中は後の天井で見えなくなるので、ごちゃってしてても大丈夫です。
・まとめ
今回はとりあえずここまで紹介しました。
次回は続きを更新したいと思っていますが、大波乱が…
お読みいただきありがとうございました。
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