やって参りました5日目、実際はもっとやっていますが…
今回は塔を作りました。
作ったはいいものの、デザインにかなり苦労しまして、和建築は好きなんですけど、どうも西洋建築は苦手で…
その結果、塔のデザインがなかなか決まらず、結局、3回作り直しました。
先クリエイティブで作っとけば良かったかもです。ただ、クリエイティブ先作ってしまうと、それはそれで満足してしまってサバイバルで作らなくなるというジレンマ。
前置きはこのくらいにして、紹介していきたいと思います。
最終的な塔のデザインはこんな感じ。
ちょっと不恰好かもしれませんが、周りとのバランス的にどうしても低くしたくて、ただ、その中でもなるべく高く見せたいと思った結果がこんな感じになりました。
ここからは恐れ多いですが、今回作った塔を絡めながら、西洋建築のちょっとした豆知識を2つほど紹介したいと思います。
1つ目は、西洋建築は基本的に上下方向の直線が強いものが多いです。今回の塔もそれを意識しました。
実際の例で言うと、シャルトル大聖堂の塔なんかも上へ上へ伸びてる感じがすると思います。これも下から頂点までに大きく建物を横切るような構造、装飾がないから感じるものだと思います。
対して、和建築には、もちろん構造的にそうなってしまったということもあると思いますが、同じ塔でも五重塔では大きく軒が出て、塔を何層にも分けていると思います。
このように同じ塔といっても、西洋では上下方向に、日本では横方向にと、かなり違いがあります。
もう1つは今回の造った塔には見られないですが、
西洋建築にはアーチというものが存在します。
西洋は石材にとても恵まれており、実際の西洋建築のほとんども石積造が多いと思います。
ただ、石積造は強固に造れる反面、部材1つ1つが重く、開口部が造りづらいというデメリットがありました。
通常、開口部を造ろうとすると、下図のように、2つの石に、もう1つ石を橋をかけるような方法でしか開口部は造れませんでした。
しかし、この方法は真ん中で割れやすいという大きな欠点を持っていました。
というのも、石は圧縮力には強いですが、引張力には弱い性質があります。これは感覚的にも理解しやすいと思います。
ですので、橋渡しのように石を置いた場合、真ん中にかかる荷重によって、上側は圧縮、下側は引張力が生じ、結果的に割れてしまいます。
つまり、石造で開口部を造るには常に圧縮力のみがかかるように計算して造らなければなりませんでした。
そこでアーチという技術が生まれました。
アーチは通常上画像のように石を積みますが、この積み方をすると、上からきた荷重を、圧縮力のみで端まで伝えることができるというとても画期的な方法です。考えた人は天才ですよね。
アーチの代表例だとローマの水道橋があります。調べて頂いたら確認できると思いますが、開口部の上部が、まさに画像のような構造になっていると思います。
対して、日本は石材に恵まれない代わりに、木材にとても恵まれていたので木造建築が発達しました。
石造とは逆に、木造は部材そのものが軽いため、開口部を自由に開けることができました。木造住宅の桂離宮なんかも大きな開口部がいくつもあると思います。
↑桂離宮ではないですが、こんな感じです。
以上が西洋古建築と日本古建築の決定的な違いだと思います。
逆にこれを意識すれば、マイクラでなんとなく西洋建築、和建築を作ってもそれっぽくなると思います。
・まとめ
今回は塔を作りました。
規模の割には結構時間がかかってしまいました。
西洋建築の説明をするはいいものの、実際の西洋建築の写真が無くて、例が全く載せれませんでした。すみません。
あと、余談になってしまいますが、西洋建築関連で、最近Vtuberのイブラヒムさんの城建築を見てて、本当にすごいなと感心しています。
単純にデザインもすごいですが、筆者的に1番すごいなと感じたのは建築スピードです。
あれだけの大作をほぼ迷いなく着々と進めていくところに感服しました。
筆者はたった1つの塔を3回やり直してますからね笑
今後は、横の壁や、下水運河に関してもどんどん進めて行きたいと思います。
今回もありがとうございました。