虎渓山の永保寺に行ってきました。
場所は日本でも最高峰の暑さを誇る
岐阜県多治見市。
駐車代、拝観料それぞれ無料でとても良心的。
さらにインターチェンジから近いためアクセスもいいです。
↓リンクはこちら
今回は、その中でも個人的にすごいなと感じたところを紹介したいと思います。
できる限り簡単に、難しいところは噛み砕いて説明したいと思います。
◯概要
永保寺は1313年に臨済宗南禅寺派のお寺として
開山されました。
境内には国指定の名勝庭園と国宝が2つあります。
◯鐘楼
鐘は見えないですが、鐘楼です。
下から見た時の組物の迫力がすごいですね。
その中でも個人的にすごいなと感じたのは
尾垂木です。
そもそも垂木ってなんぞやって話なんですが、
屋根の裏に見えるこの部分のことを言います。
垂木は屋根を支えつつ軒を伸ばす役割があります。
雑で申し訳ないのですが、その中でも、尾垂木はこの部分です。
ピヨっと棒が出ているところです。
大抵、この尾垂木の先端の部分は、
角張ったそのままの場合か、尖らせているかの場合が多いです。
しかし、この尾垂木は全てにおいて龍の彫刻がなされています。
基本的に装飾が多ければ多いほどお金と手間がかかるので、よほど大きなお寺でない限り、避けられる傾向にありますが、ここは全てに施されています。
◯国宝 開山堂
禅宗様がゴリゴリに出ているお堂です。
禅宗様とは建築様式の1つで、他にも和洋や大仏様などがあります。
特に禅宗様は組物が多く使われています。
その代表例には、詰組と呼ばれるものがあります。
通常、柱の直上のみに組物が存在し、屋根を支えています。
しかし、禅宗様では、柱と柱の間の桁の上にも組物が存在し、とても重厚な雰囲気があります。
↓もっと詳しく知りたい方はこちらのサイトへ
◯国宝 観音堂
最初遠く見たときに禅宗様建築かなって思ったのですが、近くで見ると少し違う変わった建物です。
ただ、サイトによると一応、禅宗様らしいです。
この建物の変わったところの1つとして、垂木が見えないんですよね。
屋根の裏がただの板張りになっています。
正直なところ、初めて見たパターンなため、筆者もよく分かりませんが、サイトから推測するに、禅宗様を簡略化した結果なんだと思います。
詳しい方がいらっしゃったら是非お伺いしたい案件です。
◯国指定名勝 庭園
庭園をいくつか見てきた中で、きちんと滝が流れているのは珍しいなと思いました。
よく庭園に滝っぽいところはあるのですが、水が枯れてしまったのか、ただ止めているだけなのか、それとも岩で滝を感じろということなのか分かりませんが、流れているところってあんまりないイメージがあります。
さすが名勝。
◯御朱印
御朱印を頂きました。
それぞれ300円です。
お寺の御朱印は達筆なものが多いですよね。
それと右側の朱印が写真みたいですごい。
(あと受付の方が可愛かった…)
・まとめ
他にも、世界でも珍しい陶製灯籠だったり、周辺にも大きな寺院がいくつかあり、見どころはまだまだあります。
また、毎年3月15日には宝物公開も行うそうなので、是非訪れてみて下さい。
ありがとうございました。
↓モチベーションになります。