今回は、佐渡島に行った話です。
佐渡島といえば、
筆者「今度、佐渡島行くんだよねー」
友人「いいじゃん!佐渡島!金山見に行くの?」
筆者「いや、虫取り…」
友人「…(絶句)」
ということで…
今回は、
佐渡島の紹介と昆虫採集を紹介します!!
●佐渡島ってどこやねん
面積は855k㎡と大きな島で、
車で島を1周しようとすると、1日かかります。
アクセスとしては、フェリーがあり、
の2つあります。
車も乗せることができるため、
本州からそのままフェリーに乗り、
島に行くこともできます。
佐渡汽船公式サイト | 佐渡汽船の公式情報を提供しています。
他にも佐渡空港があるため、
飛行機でも行くことができます!
●佐渡島って何があんねん
1番有名なのは佐渡金山!
これでもかと、採掘を続けた結果、
写真のように山が割れたようになってしまったそう。
これが全部手堀りでやったの思うとやばいですよね。
現在は、
採算が取れないみたいで採掘はしていないそうです。
続いて有名なのがトキと呼ばれる鳥!
昔は日本全国で見られたのですが、
現在は、この佐渡島でしか見ることができません。
さらに言えば、日本のトキは絶滅しています。
じゃあ、なんで佐渡島におんねんって話ですが、
これらは、
中国から譲ってもらったトキを繁殖したものです。
トキは、学名がニッポンニアニッポンと名付けられるくらい日本でよく見られた鳥だったのですが、
乱獲や環境の悪化により絶滅してしまいました。
現在は500羽ほどまで回復し、
佐渡トキ保護センターで見ることができます。
そして、穴場スポットはこちらの
北沢浮遊選鉱場跡!!
こちらは、採掘された鉱石を精製する場所でした。
まるでラピュタのような佇まいです。
隣にある建物もすごい。
こちらは、無料で観覧できる上に、
金山ともとても近いため是非訪れるべきスポット!
他にも砂金取りや変わった岩など観光スポットが多くあるためぜひ訪れてみてください!
●いざ、昆虫採集
はい、本題に入りました。
おまちかねの昆虫採集です。
今回は、
ライトトラップを所持している強力な友人を連れて、3泊4日で行きました。
今回の狙いは、
固有種の
サドマイマイカブリ
サドコブヤハズカミキリ
の2種類!
特にサドマイマイカブリについては、
本土のマイマイカブリとは大きく違います。
その違いについては、このあとで…
他にも見た目は変わりませんが、
も取りたい!!
また、見れたらいいなーと思ったのが
オオルリハムシ(北カラーver.)
ミヤマクワガタ(70㎜up)
クロサンショウオ(別名:サドサンショウオ)
でした。
それでは、いってみましょう!
・1日目
1日目は移動がほとんどだったため、
夕方からの採集でした。
その中でも嬉しかったのがミルンヤンマ。
本土でもいますが、
捕まえたことがなかったので嬉しかったです。
ちなみにこの夜のライトトラップは不発。
場所が悪かったのか、数もあまり来なかったです。
・2日目
2日目はあいにくの雨な上、
狙っていた場所は立ち入り禁止でオーマイガー。
ただ、林道をひたすら走っていると良さそうな池が。
うぅ〜ん、そそるねぇ…
網でガサゴソ…
うぉ!
クロサンショウオでたぁぁぁ!!
かわよ
止水性のサンショウオとはよく言ったもので、
この池にはたくさんいました。
いい池だ…。
しかしながら、
この夜のライトトラップも雨で不発。
筆者「うーんなかなかうまくいかんなぁ」
強友「厳しいっすねぇ」
午前のクロサンでテンションが上がったものの、
2日連続のライト不発でテンションダウン。
強友「とりあえず、トラップでも見ますか。」
暇な間に仕掛けた、ベイトトラップを見ることに。
強友「お!いいの入ってますよ!」
狙っていたうちの1つクロオサムシが!
写真にはありませんが、
アオオサムシも入っていました。
筆者「つまり、マイマイも入るってコト!?」
筆者がちいかわのモノマネをしているのも束の間
強友「え!あれ!」
でっでっ
でたぁぁぁぁぁ
サドマイマイカブリ!!!
いや、首ふっと、かっこよ
んーーーーーー
説明しよう!サドマイマイカブリとはぁ⤴︎
本土のマイマイカブリと違い、
首が太くなってるぞ!
これは、本土のマイマイカブリがカタツムリに頭を突っ込んで食べるのとは違い、殻を食い破って食べるため、筋肉や顎が発達していると言われているぞ!
そのため、大陸のマイマイカブリに近いと言われているんだ!
また、通常、マイマイカブリのおしり(ムクロ)は尖っているが、サドマイマイカブリに関しては全く尖っておらず、まんまるになっているぞ!
あぁ、解説できてよかった…。
このまま取れなかったらどうしようかと…。
・3日目
3日目もあいにくの天気。
午前中は観光中心で動きました。
昼からは色んな池をガサゴソ。
そこでは、
クロサンショウオ
クロゲンゴロウ
ガムシ
など、いい池の良い生き物が多数いました。
黒の部分が多いと聞いたことがあります。
取ったアカハライモリも微妙に黒が多いかも?
サドガエルは見ることができませんでしたが、
ひと通り水の生き物は見ることが出来たので、
場所を変えて、2日目の池の近くの草むらに。
草をかき分けかき分け…
筆者「オッオオルリハムシだ!!」
強友「マジっすか!!」
筆者「取るよ!あっ!あぁぁぁ!!」
[悲報]
筆者痛恨のミスにより逃す。
やっちまったぁぁぁぁぁ
捕まえようとした瞬間、
コロっと死んだふりで落ちて、行方不明。
強友
「まぁまぁ1匹いるってことは他にもいますから、とりあえず食草のシロネを中心に探しましょ」
1時間後…
全然っ見つかんない!!!
え、最後の1匹だった?
うそだろ、おい
シロネいっぱいあるのになぜいない…。
筆者「イヤッイヤーーーー」
ショックでついにちいかわになる筆者。
!?
強友「いました!!!!」
筆者「マジ!?」
Oh,beautiful …
これこそまさにオオルリハムシの所以。
瑠璃色の輝きを放っています。
ちなみに、この瑠璃色は北の方のみで
関東の方では、赤緑になります。
これはこれで綺麗なんですけどね。
このオオルリハムシですが、広くは分布しているものの、食草がシロネと呼ばれるシソ科の植物であり、この植物自体が湿地帯などの植生なため、局所的で少し珍しいです。ゆえに、必然的にオオルリハムシ自体も局地的で珍しい昆虫となっています。
環境省のレッドデータでも準絶滅種くらいだった気がします。
そのためか、この後も必死で探しましたが、
この日はこの1匹のみでした。
自分も捕まえたかった…。
というか、こいつニッチなところ攻めすぎて、逆に自分の首締めとるやんけ…。
セイタカアワダチソウでも食べればいいのニ。
(不謹慎ロボ)
場所を変えて、夕方は少し登山をしました。
1時間で登れる山にしては、すばらしい景色です。
道中、
クロカタビロオサムシを見つけ、
高山性かつ高所に止まるうるせぇセミNo.1の
エゾゼミ、コエゾゼミもとることが出来ました。
どちらも初めて捕まえたので思わぬ収穫です。
ちなみに、この日のライトトラップはミヤマクワガタのメスは大量に飛んでくるものの、肝心のオスが飛んでこなかったです。残念。
ただ、強友が執念でサドコブヤハズカミキリを
見つけてくれました。すげぇ。
・4日目
最終日は朝早く起きたため、
オオルリハムシのリベンジマッチに行くことに。
午前9時!
fight!!カーーン!
筆者「いたぁぁぁぁぁぁぁぁ」
速攻勝利。対あり。
ほんの少し場所を変えてよくよく見たら
いっぱいいました。
なんやねん。
まぁここで頑張って数を増やしてくれ。
この後は急にトンボラッシュ突入!
マルタンヤンマ(メス)
ヤブヤンマ
オニヤンマ
タカネトンボ(強友)
ラッシュ4連!!
しかも、いいトンボばかり取れました。
パチで言ったら万発いってますよ、これ。
あとなぜか池ぽちゃしてたミヤマクワガタ。
生きてるし、しかもちょっとでかい。
ライトトラップで全然飛んでこなかったのに、
この後もなぜか池に3匹も泳いでました。
池の水面に月明かりが反射して飛んできたのかな?
●まとめ
今回は佐渡島に行きました。
基本的に本土で虫取り行く時は、
熊やイノシシに怯えながら山に入るのですが、
佐渡島はそのどちらもいないため、
気軽に虫取りできてとてもいい環境でした。
次は、ぜひ自分もサドマイマイカブリを捕まえてみたいです。
ふぅ…。
全泊車中泊きつかったぁぁぁぁ
ありがとうございました笑
↓モチベになります。