先日、かねてから行ってみたかった太陽の塔に行って来ました。
今回は、そこで感じた魅力などを紹介したいと思います。
⚪︎太陽の塔概要
太陽の塔といえば、皆さんもご存知、
岡本太郎氏。
芸術は爆発だ!の言葉で有名ですよね。
万博終了後は撤去する予定でしたが、岡本太郎氏の強い要望により存続することになりました。
しかし、あくまでも工作物として残っており、
当時は内部空間を見ることができましたが、
その後は長い間見ることが出来ませんでした。
現在は改修工事を行い、内部空間まで見ることが出来ますが、竣工した1970年から約50年の歳月が経っています。
⚪︎いざ、太陽の塔へ
大阪モノレールに乗り、駅から降りると、
いきなり太陽の塔が見えます。
ちょっと知らない人写り込んじゃってますが、
こちらが太陽の塔です。
ここのすごい点が、最初これを見た時、
あぁ近くまで行けないんだ、残念だな
と思ったんです。
というのも、
太陽の塔までの芝生は全て柵で囲われており、
太陽の塔周りも人が見当たらないんですよね。
しかし、
近くに来てみると周りが堀のようになっており、そこに人が隠れていました。
えっちょっ
ランドスケープすご
堀のようになっているおかげで、遠くでも近くでも写真が撮れるようになっており、
また、遠くから撮る際でも人が入らず綺麗な写真を撮ることが出来ます。
これはすごいよく考えられてる。
こちらは裏側の黒い太陽。
太陽の塔には合計3つの顔が存在し、それは
黄金の顔、太陽の顔、黒い太陽があります。
それぞれ未来、現在、過去を象徴しています。
万博当時は地底の太陽と呼ばれる第4の顔があったらしいですが、なぜか行方不明らしいです。
⚪︎内部へ
内部はこのようになっています。
これは生命の木とよばれ、上に行くほど生物が進んでいきます。
また壁面には数多くの吸収板や反射板が貼り付けられており、それがまた幻想的な空間を生み出しています。
内部は1階のみ撮影可能ですが、
受付でレンタルスマホを借りれば全館撮影可能となっています。
個人的には借りた方がいいと思います。
というのも価格も500円と高くなく、
また、腕の中の鉄骨組が幻想的かつ男心をくすぐるため、マジで写真映えします!
ちなみに私は借りておらずめちゃくちゃ後悔しています笑
⚪︎太陽の塔の建築的魅力
ここからは建築的観点から魅力を紹介していきたいと思います。
・当時の建築について
ここでは太陽の塔を囲んでいた大屋根について紹介していきたいと思います。
こちらは当時、太陽の塔を囲んでいた
大屋根の一部分です。
現在もモニュメントとして残っています。
こちらは立体トラス構造と呼ばれ、
大スパン(柱間が広い)を飛ばしたい時によく使われます。
この大屋根は当時、約100m×300mほどあり、
とても大きな屋根だったと言えます。
もし、その屋根を全てコンクリートで作成したとすると、とても重いものとなり、その分、
重量を支えるための柱が多数必要になります。
しかし、それであると内部空間は制限され、
とても広場とは言えない空間が出来てしまいます。
一方で立体トラスであると、強固かつ重量が軽くなるため、少ない柱で済みます。
実際、大屋根の柱もあれだけの大空間を実現しながらも6本しか柱が存在しません。
ここでちょっと小話なんですが、
設計当初、大屋根の下に岡本太郎氏の作品を展示する予定でしたが、何をとち狂ったのか大屋根をぶち抜くと言い、大屋根を設計した丹下健三氏が激怒したとかなんとか…。
建築家も一種の芸術家と言えるので、まぁそれは怒るでしょうね笑
結果、岡本太郎氏の案が通ったわけですが...。
・改修について
太陽の塔を工作物から建築物にするにあたって様々な問題点があります。
当時、撤去する予定だったことからも分かるように、物としては、仮設建設物だったらしく、
博物館のようなものにするには様々なハードルがありました。
その1つは耐震です。
腕より下の胴体部分のコンクリートを厚さ300mmからさらに200mm増し打ちし、また、腕より上は鉄骨フレームを入れることで耐震化を図りました。
他にも当時は腕から大屋根に登るためのエスカレーターがあったらしく、それを今回の改修で撤去し、軽量化したみたいです。
この改修かなりうまくされており、内部に入った時に全く気づきませんでした。すごい。
⚪︎まとめ
今回は太陽の塔について紹介しました。
芸術と建築が融合した他にない作品だと思います。
ちなみに内部は当日券もありますが、
予約した方が得策だと思います。
自分が行った時は当日券は全て完売していました。
価格は大人720円です。
大阪に行く機会があった時はぜひ行ってみてください!!
2000円の太陽の塔フィギュア欲しい…
ありがとうございました。
↓モチベになります。