今回は、タイトルにもあるように愛知県の神社に多い「蕃塀」というものを紹介したいと思います。
蕃塀とはこのようなもので、愛知県でも主に
境内における位置は、基本的に拝殿の前に多いですが、神社によってまちまちな場合があります。
役割は
不浄なものが本殿まで行かないよう防ぐ、不浄避けの意味と、
神様を直接見るのは畏れ多いという考え方から
視線隠しの意味もあるとされています。
また、筆者は蕃塀と言っていますが、
『神道大辞典』で調べるところには、蕃塀は
伊勢神宮のものを示し、
幕末に書かれた『尾張名所図会』を見るところには、蕃塀は「透垣」と記載されていました。
他にも、不浄門と呼ぶ宮司さんもいました。
つまり、尾張地方の塀は正式には蕃塀とは言わないんですね。
難しい話はさて置き、ここからは尾張地方の蕃塀がある神社、50ヶ所ほどの中から、個人的にかっこいいなと思った蕃塀を紹介したいと思います。
ここは、日本3大奇祭の裸祭りで有名な神社です。
祭の日には裸の男が大勢集まります。
蕃塀は他の神社のものよりも大きく、迫力があります。また、檜皮葺の屋根が歴史を感じさせてとてもカッコいいです。
No.2 津島神社
ここは、尾張津島天王祭という日本3大川祭りで有名な神社です。祭の日には車楽舟と呼ばれる、船に無数の提灯をつけたものを浮かべさせ、とても幻想的な光景を見ることができます。
蕃塀は、他にはない朱色の蕃塀で、国府宮と同じく檜皮葺、さらには大きさもあるため、見応えがあります。
No.3 力長若宮八幡宮
ここは、江南市にある安産祈願の神社。
そこまで大きい神社ではないものの、奥にある大黒天の石像はご利益がありそう。
蕃塀は、木造、銅板葺の屋根、石造の控え柱とよくあるパターンであるものの、比較的新しく、他にはない金具があります。また、バランスもとても良く、カッコいい。
◯番外編
以上のように、少し変わった蕃塀もあります。
特に最後の蕃塀は、名古屋市で1番有名な熱田神宮の蕃塀です。しかし、今までとは違いとても質素な作りになっています。
実は、伊勢神宮の蕃塀もこのようになっていて、これこそが真の蕃塀なんだと思います。
・まとめ
今回は、蕃塀を紹介しました。
愛知県、特に尾張地方の神社に行く際には、
ぜひ蕃塀も見てみてください。
誰が興味あんねん!
それはそう
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かなり詳しく調べられています、すごい…何者なんだ…。
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